あなたの街の職人さん
懐かし和風総本家の6月7日放送分
「あなたの街の職人さん~長野編~」信州の職人工芸を紹介するシリーズ6回目をレポします
革なめしの工場と縫製する工場の2構成です。
宮内産業 革なめし
昭和12年創業のカワなめしの工場です。本日はランドセルの革なめしから縫製までが紹介されます。
ドラムで4日間攪拌された牛皮。大量の水が流れ出しています。皮のなめしにはきれいな水が豊富な土地=長野に適しているわけです。
皮のなめしは石炭や硫酸で皮の繊維をほぐし革製品として使えるようにする作業です。
なめしについて
なめしは大きく二つあります。
- クロムなめし(硫酸)
- 植物タンニンなめし(植物)=ヌメ革
皮と革の違い
レザー=「かわ」には漢字が二通りありますが
- なめし前は=皮
- なめした後は=革
つまり加工前と後ということです
今回はクロムなめしのランドセル製造となります
創業当時のモノクロ写真・なめした革は靴やベルトや自動車内装でも使われるますが、ランドセルは国内シェア過半数を占めます。
ナース鞄工 長野工場
なめした革を縫製するのは「ナース鞄工」。
創業昭和38年の鞄製作会社・・ここで革が立体=ランドセルになります。
ランドセルの大マチ部分。ステッチは専用のアタッチメントがあるとはいえカーブを恐ろしい早さでこなしています。
厚い皮にハンドステッチ・ものすごく力の要る作業です。平面だった革が立体になるささまが映像で見れる貴重なシーンです。
ランドセル薀蓄
箱型で背負う通学鞄の「ランドセル」は日本独特のものです、オランダ語「ransel」(鞄)から来たそうです。
明治時代のランドセルこれは総理大臣、伊藤博文が当時の皇太子に献上したランドセル。これが現代のランドセルの原型といわれています。