新撰組関連の漫画
ガチストーリーコミックでなく学習、雑学もの3冊を適当に選び感想を書きます。
うちは土方推しやでをかんじる表紙を一番手前にしました。
新撰組(学研まんが)
コレ、驚きの全フルカラー漫画です。絵がやや同人誌っぽいので女性向け。ハードカバー仕様で年表など資料込み130P。
池田屋パノラマ仕様
圧巻なのは池田屋シーン。ここ一枚だけ3P分横つながりのスーパーパノラマ。この仕様だとページをめくる作業も視点移動も面倒ですが、読むと作り手の熱意が伝わってきます。本の仕様としてかなりの珍品なのでその手のマニアにもお勧め。だがやっぱり面倒。
ヤンキー列伝土方
キャラの描写ですが、とにかく土方さんの顔と言動ガラ悪い。初登場で大口あけて「うぜえな、殺すぞ」と二昔前のマガジンみたいなヤンキーぶりを発揮。※Amazonの商品ページに画像があります。
- 作者: こざきゆう,ひのみち,大石学
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2017/11/28
- メディア: 単行本
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従来のフィクションにありがちなクール土方像とは違ったテイストではじめは戸惑ったのですが、コレが案外現実なのかも知れないと思えたりしますし、慣れてくるととだんだん癖になってきます。
注釈のレイアウト難有り
漫画の欄外に入れる注釈が文字が小さく位置が悪いので読み難い。たまに縦書きと横書きが混在してどれを優先して読むんだってくらい。
あと、それいるの?と感じる単語までもでいちいち漫画欄外に注釈があってその辺も漫画のストーリーテンポを悪くしてます。別の付録ページで解説しても良かったかな?
付録ページが豊富
わりと細かい年表と池田屋攻防見取り図、組織の移り変わり表など資料が濃厚です。剣豪ランキングやモテ男ランキング・異色経歴ランキングなどネタの豊富さはワクワクのおもちゃ箱のようです。参考文献記載無し。
土方歳三と新選組
学習まんが 世界の伝記 土方歳三と新選組 幕末の京都を守った若者たち
- 作者: 菱山瑠子,和田奈津子,河合敦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/12/15
- メディア: 単行本
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集英社らしい安定した絵柄、背景も綺麗だし注釈も読みやすいレイアウト、一部フルカラーのモノクロ仕様。スタンダードで万人受けする教育歴史漫画。
顔は全体的に面長な画風。特徴的な前髪でキャラをはっきりみわけられる親切設計です。
普通の連載マンガとしてもいけるクオリティーだと思います。。
蝦夷編薄め
土方推しを売りにしてるものの蝦夷以降の話が短い。二股口は新政府軍の音による威嚇描写がないのでどんな戦いなのかわからない。
エピローグにあたる市村とのやり取り全くなし。土方推しが売りの新撰組マンガなのに市村スルーは薄くて残念。
巻末資料は普通ですが年表に世界史まで盛り込んでます。参考文献記載あり。
3時間はきつい!?
新撰組のことがマンガで3時間でわかる本―へえーそうなのか! (アスカビジネス)
- 作者: 津田太愚,つだゆみ
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2003/09
- メディア: 単行本
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漫画といっても1Pのネタ漫画・大人の「ねこねこ日本史」と思ってください。右ぺージにテキスト薀蓄、左ページに小ネタ漫画の構成でワンセット。
全10章(うち全100項目)とテーマごとの小ネタが豊富で漫画なのに1冊読破「3時間」の殺し文句は伊達じゃないです。
大人対象だから下世話なネタを突っ込んでいますが、雑学本としての許容範囲内です。
ただ2003年モノとあって情報源として古さが気になるところです😃。幕末関連は情報が更新されまくりだかまるっと信用してよいものかどうかってなります
重版出来
奥付みたのですが、2003年9月初版~10月までに重版10刷ってなかなかとは思います
大人の暇つぶしにもってこいの本です。参考文献記載あり。